女性(既婚・独身)に医療保険は必要なのかを考える



平成28年度の一般社団法人・生命保険協会「生命保険の動向」によると、平成27の一年間だけで医療保険へ加入した方は、1,988万人と毎年増加しています。

これは、インターネットの普及によってネット生保が生まれ、人件費を削減する代わりに割安な保険商品が提供され、消費者の選択肢が今まで以上に増えたことが加入者が増えた要因の1つになっています。

その中で最近よく耳にするのが、「女性保険(女性疾病特約)」。女性専用の保険といえばそうですが、女性であるからといってこの保険の必要性があるのかどうもピンときません。

今回は女性のあなたに向け、女性保険(女性疾病特約)とはどういったものなのか、必要なのか、独身・既婚のケースなどについて詳しく解説したいと思います。

さらに、女性保険に関するよくある質問にもお答えしているので、あなたの保険選びのお力になることお約束します!

あなたにとって医療保険を選ぶ際の1つの判断基準にして頂ければ幸いです!


女性保険とは?

joseihokentoha 女性保険(女性疾病特約)とは、乳がんや子宮がんなど女性特有の病気に対して保障内容を手厚くした保険です。女性保険単体で商品になっていることもあれば、通常の保険に特約として付加することもあります。

保障期間に関しては、通常の保険と一緒で「定期型」「終身型」があり、種類には「掛け捨て型」「貯蓄(積立)型」「死亡保障型」の3つがあります。

まず女性保険の前に保険の3つの種類に関して説明していきます。

☑掛け捨て型
医療保険の基本保障である入院と手術の保障が充実した一番オーソドックスな保険です。 こちらは医療保険の商品の中でも最も数が多く、各社こぞって力を入れているタイプです。

☑貯蓄(積立)型
こちらの商品は基本保障に加え、貯蓄の機能も兼ね備えた商品となっています。商品数自体は少なく、掛け捨て型に比べ貯蓄がある分保険料は割高です。

☑死亡保障型
死亡時に保険金がでる保険になります。こちらは単体であるわけではなく、先にご説明した2つの保険に付与される保障内容です。

種類に関してはこの3つがあります。

どのタイプにするかは人それぞれですが、現在は選択肢が多く保障内容も充実している掛け捨て型の保険が人気となっています。

ここまで保険の種類についてお伝えしてきました。次に女性保険(女性疾病特約)が手厚い保障を見せる女性特有の病気について見ていきます。

男性にはない女性特有の病気とは?

平成25年度の国立がん研究センター「人口動態統計によるがん死亡データ」によると、がんの死亡者数及び患者数は年々増加しています。また、女性特有の子宮、卵巣、乳房のガンは増えており、12人に1人が乳がんになるというデータがあります。他人事ではありませんね。

該当する女性特有の病気は保険会社によって異なりますが、代表的な女性特有の病気を以下に記載します。

【女性特有の病気一覧と治療費の例】
・がん(乳、子宮、卵巣など)
・子宮筋腫
・卵巣のう腫
・流産
・妊娠、分娩の合併症
・バセドウ病
・鉄欠乏性貧血等の貧血
・下肢の静脈痛
・胆石症
・胆のう炎
・腎結石および尿管結石


女性特有の病気だけでもこれだけあるのには驚きます。女性だけになりやすい病気であれば、それに手厚い保険は嬉しいですよね。

では女性特有の病気に手厚い女性保険ですが、他の保険と比べ実際にどのような内容なんでしょうか。そちらを詳しく見ていきます。


女性特約や女性疾病特約の概要とは

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ここではオリックス生命の人気商品「新CURE」と「新CURE Lady」の基本保障内容を比較し、通常の医療保険と女性保険の違いを見ていきます。まず下記表をご確認下さい。
基本保障 新CURE Lady 新CURE
病気・ケガによる入院 10,000円/日 10,000円/日
女性特有の病気・すべてのガンによる入院 15,000円/日
手術を受けたとき 入院中20万 外来 5万 入院中20万 外来 5万
先進医療による療養 先進医療にかかる技術料と同額 先進医療にかかる技術料と同額
保険料 3,447円 3,230円
※ 30代女性・終身払い、入院日額1万、先進特約有りでケース


基本保障の内容で大きく違うのは1点、入院時の給付金が女性特有の病気やガンの場合15,000円付加される点です。通常の場合は10,000円なので+5,000円となります。

保険料をみてみると、新CUREに比べ新CURE Ladyが+217円となりますが、大きな差はないにも関わらず入院給付金が+5,000円になるのは有り難い点です。

では、次にこの女性特有の病気やガンに強い女性保険の必要性を独身、既婚者別に考えていきます。


必要性はあるのか?

必要不必要

必要性があるかどうかはもちろん人それぞれの考え方によって変わってくると思います。 生命保険文化センターの「平成28年度生活保障に関する調査」によると、保険の加入率は男性80.6%、女性81.3%となっています。

ほとんどの方が保険への加入をしていますが、保障内容や保険の種類は年齢や状況によっ保険の必要性は変わってくると思うので、ここでは独身女性既婚女性のケースについて必要性を考えていきたいと思います。

独身女性の場合

独身女性の場合、普段お仕事をされていて生計を立てられていると思うので、病気やケガのリスクには備えたいものです。

ニッセイ基礎研究所「平成21年度生命保険マーケット調査」によると、独身女性の保険加入で一番多いものが医療保険となっています。20代では4.2%、30代20.7%、40代22.7%と世代が上がるにつれ高くなります。

女性の社会進出が進んだことや、晩婚化などの影響から独身女性の保険加入者が増えています。男性同様、病気やケガで仕事を休むことになったときに、急な入院や手術の費用には備えたいものです。そうなったときの保険として医療保険への加入をする方が増えてきています。



既婚女性の場合

既婚女性の場合は、独身女性と違って妊娠・出産のライフイベントがあります。もちろん公的医療保険でも妊娠や出産などの傷病にも保険が適用されますが、中には適用されないものもあります。

日本産婦人科学会では、35歳を過ぎてからの妊娠を「高齢出産」といいます。 女性は35歳を超えて妊娠・出産すると一般的に高齢出産と呼ばれ、それに伴うリスクは高まります。

【高齢出産により起こりうるリスク】
・妊娠しにくい
・染色体異常時の発生が高まる
・病気にかかりやすくなる
・流産、早産の確率が上がる
・帝王切開

出産によるリスクは高まりますが、無事に出産を終える方もたくさんいます。
ここでの医療保険の考え方は高額な費用がかかる妊娠、出産に対してどれぐらいの保障があるのかとという点が重要になってくると言えます。

出産にかかる費用はまちまちですが、50万~100万程の費用はかかります。その費用に保険適用外の帝王切開などがあると費用がかさみます。そういった時に備え、既婚女性は女性保険への加入をおすすめします。

では次にどのタイミングで入れば良いのかという点を見ていきましょう。

女性が医療保険に入るタイミングは?

保険は必要だと思ったタイミングで入るものなので、いついつに入らないといけないということはもちろんありません。なるべくは無駄なお金を払いたくないという気持ちも正直あります。

健康でいさえすれば、医療保険のお世話になることはないですからね。とはいっても将来何があるかわからないので不安になるもの。保険に入ると多少はその気持は解消されるかと思います。

ここでは女性が保険に入る節目を例に2つご紹介しています。

☑傷病のリスクが高まる30代
☑結婚、妊娠のリスクに備える

厚生労働省の「平成26年患者調査」によると、意外なことに入院や外来の患者は男性よりも女性の方が多く、20代に比べ30代の傷病リスクは約2倍となっています。さらに40代、50代と年齢を重ねる毎にリスクは高くなってくるので、保険料が安い若いうちに保険に入るというのも1つタイミングかと思います。

また、先ほどもご紹介した出産によるリスクに備え、保険加入するのも良いタイミングかと思います。気をつけて頂きたいのが、妊娠して28週目を超えると加入できなくなる保険会社が多いので、妊娠とわかったら女性保険への加入を考えるようにしましょう。


よくある質問

ここではネット上によくある質問を対しお答えしています。あなたの気になることが見つかるかも!そうでなくても多くの方が以下のようなことが気になっているようです。

☑貯蓄型と掛け捨て型はどちらがよいの?
あなたの目的によって選ぶと良いかと思います。もちろんそれぞれにメリットがあります。

掛け捨て型は各保険会社が力を入れているので、種類が多く、保険料が安いです。一方、 貯蓄型は解約返戻金があるため保障と貯蓄両方備えた保険になります。

今日では保険料が安く、種類が多い掛け捨て型の保険が主流となっています。当サイトでも商品の種類の多さや、保険料、結婚などで状況が変わることを考え、掛け捨て型の保険をおすすめします。

☑保障内容が重複していたらどうなるの?
公的保険や通常の保険などと保障内容が重複していてもそれぞれ請求ができます。医療保険とがん保険、医療保険と生命保険なども同様です。

ですが、重複して契約するということは無駄なお金を払い続けることにもなるので、保障はなるべくシンプルにしておきましょう。

☑みんなどのくらいお金をかけているの?
生命保険文化センター「生活保障に関する調査」によると、7割近くの女性が生命保険・医療保険に対して平均1万未満・1万~2万未満の金額をかけています。

これは医療保険単体の費用ではなく、生命保険なども合算したものなので、平均金額は下がるかと思いますが、保険に多くの費用をかけているのがわかります。

保険料が生活の負担になってしまっては身も蓋も無いので、ご自身の総収入の何%以内に収めるようにすれば無理なく支払えるかと思います。

☑女性特有の病気の傾向はどうなっているの?
増加傾向にあります。ただ早期発見をすれば治る病気もあるので、いかに防ぐかといったことが重要になります。


最後に

いかがでしたでしょうか。

女性保険の概要や必要性についてご説明してきました。女性特有の病気は多くあり、中でも乳がんや子宮がんなどの割合は年々増加しています。

女性の社会進出や晩婚化もあり、男性同様、万が一のときに備える方が多くなったのは事実。女性保険の必要性は年齢や、既婚、未婚などの状況によって変わってくるのものなので、安易に契約すると無駄な出費にもなり兼ねません。

もしあなたが加入を検討しているのであれば、保険料が安く種類が多い掛け捨て型がおすすめです。もちろんあなたが必要な保障内容のものを選べば納得のいく保険に出会えるかと思います。

この記事があなたにとって最適な保険選びの手助けになれば嬉しく思います!

また、当サイトでは医療保険の必要性を世代別・シチュエーション別に解説しているのでこちらも参考にどうぞ!

▶医療保険の必要性をさらに詳しく知る